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たばこだけでなく、シガー関連具やパイプ関連具、ZIPPOや各種ブランドライターなども豊富に
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CIGARS BANQUET kodama (株式会社こだま)
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たばこについて

■たばこの定義・分類■たばこの制度■たばこの効能■たばこの歴史■日本たばこの歴史

■たばこの定義

たばこ事業法によれば、「たばことは、ナス科たばこ属の植物をすべて指すもので、喫煙用、観賞用、栽培種、野生種、あるいは育成中のもの、枯死したものいっさいを問わない」とされている。
「たばこ」には「葉たばこ」「製造たばこ」があり、たばこ属に含まれるすべての植物の葉は葉たばこである。
(現在確認されているたばこ属の植物は66種類あるといわれている)

そして、葉たばこを主原料とし、喫煙具(パイプたばこ、刻みたばこ、紙巻たばこ、葉巻たばこ)、 または非喫煙用(噛みたばこ、嗅ぎたばこ)に使用できる状態にしたものが「製造たばこ」であり、「葉たばこ」の使用量が 他原料との割合において、製品の半量に満たない少量の場合であっても、それが喫煙用、噛み用または嗅ぎ用に 使用する目的で製造されていれば「葉たばこ」を主原料としたものとなり「製造たばこ」となる。
ただし、葉たばこがまったく使用されていないものは、たとえ外観が「製造たばこ」に類似していても「製造たばこ」の代用品であり、製造たばこではない。
一般的に日本では製造たばこはたばこ(シガレット)を指し、葉巻やパイプたばこは、製造方法も異なることから
特別なアイテムとして分類されることが多い。

■たばこの分類

1.嗅ぎ用たばこ
たばこの葉を嗅いで楽しむ形態のこと。
2.噛み用たばこ
醗酵を終えたたばこ葉に塩などを添加し、噛む形態のこと。
3.手巻き用刻みたばこ
刻みたばこを手巻き用の紙で巻いて吸う形態のこと。
4.パイプたばこ
刻んだたばこををパイプに詰めて吸う形態のこと。
5.紙巻たばこ
世間一般でいう煙草 (シガレット)の形態のこと。
6.葉巻たばこ
世間一般でいうシガー (ハンドメイドと機械生産によるものがある) の形態のこと。

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■日本における制度
1949年(昭和24年)に設立された専売公社は「たばこ事業法」により、1985年(昭和60年)に民営化され「日本たばこ産業株式会社」となった。
大蔵省は100%保有していた株式のうち、1994年(平成6年)3分の1を売却したが、尚3分の2を保有している。 たばこ事業法により、 国内でたばこを生産できるのは日本たばこ産業株式会社だけとなっている。

たばこ事業法には、原料国内産業たばこの生産および、買入、製造たばこの製造、製造たばこの販売、小売定価などが定められている。
たばこ事業法は、JT(日本たばこ産業)のみに適用される葉たばこの買い入れおよび製造独占の規定を除いて、たばこ事業関係者すべてに適用されている。

■たばこ事業法の定める主な内容
1.原料国内産業たばこの生産および買入原料 (たばこ事業法 第2章:第3条)
JT(日本たばこ産業)は、毎年その製造する製造たばこの原料の用に供しようとする国内産の葉たばこの買入を行おうとする場合においては、すべて、あらかじめJTに売り渡す目的を持ってたばこ耕作しようとする者(耕作者)と原料用国内産葉たばこの買入に冠する契約を締結するものとする。その契約に基づいて生産された葉たばこについては、製造たばこの原料の用に適さないものを除き、すべて買い入れるものとする。

2.製造たばこの製造 (たばこ事業法 第3章:第8条)
(JT以外の製造の禁止)製造たばこは、JTでなければ、製造してはならない。

3.製造たばこの販売 (たばこ事業法 第4章・第11条)
(たばこ製造の特定販売業の登録)たばこの小売販売を業として行おうとする者は大蔵大臣の登録を受けなければならない。

4.小売定価 (たばこ事業法 第5章 第33条)
(小売定価の認可)JT又は特定事業販売業者は、その者の現に販売をしていない品目の製造たばこの販売をしようとする場合においては当分の間、政令で定めるところにより、その品目ごとに小売定価を定めて、当該製造たばこを製造場から移出し、又は輸入する時にまでに、大蔵大臣の認可を受けなければならない。

■たばこ税について
たばこ税は「たばこ税法」で定められ、たばこには従量税として、一部の紙巻き銘柄を除き、1gにつき3.536円の「国たばこ税」および同額の「地方たばこ税」が課税されている。
(パイプ、葉巻などについては、所定の率により紙巻本数に換算された上で課税されている)その他に消費税法により、他の物品・サービスと同様に、製造たばこ(葉巻を含む)には5%の消費税が小売価格の内税として課税される。
また、たばこ税および消費税は、国内で製造される製造たばこだけでなく、 輸入される製造たばこにも一律に課税される。

 たばこ税の小売定価に占める割合(一部の紙巻き銘柄を除く)は、1箱につき国たばこ税が27.7%、地方たばこ税が同じく27.7%、消費税が5%となっている。
平成7年の税額は、合計2兆0755億円
(国税:1兆377億円、都道府県税:3748億円、市町村税:6630億円)
となっている。

ポルトガル 81%   フィンランド 73%
日本 60%   英国 77%
イタリア 72%   韓国 60%
ギリシャ 72%   スイス 50%
オランダ 72%   米国 30%
ドイツ 70%   豪・ビクトリア州 63%
ノルウェー 78%   ルクセンブルク 68%
スウェーデン 69%   ニュージーランド 68%
アイルランド 76%   豪・西オーストラリア州 65%
フランス 75%   カナダ 64%
ベルギー 74%      
各国のたばこ価格に占めるたばこ税の割合
(1995年)

■広告・販促活動について
 JTをはじめとする、主要な国内たばこ会社は、業界団体である日本たばこ協会(TIOJ)に加入しており、たばこをめぐる社会環境に適切に対応するため以下のような広告・販促活動に関する自主規制を設けている。(シガーも紙巻きと同様広告・販促活動においては制約は同じ)

1.注意文言等の表示
・テレビ、新聞、雑誌広告(大蔵省告示)に加えて、ポスター等への注意文言の表示(表示サイズ、字体を規定)
・テレビ、新聞、雑誌広告(お蔵賞告示)に加えて、ポスター等への未成年喫煙者禁止文言の表示(表示サイズ、字体を規定)

2.広告表現
・主として未成年に人気のあるタレント又はモデルを広告に用いない
・女性の喫煙ポーズを広告に用いない
・喫煙者又は主たる人物として使用するタレント又はモデルは25歳以上とする
・生、暴力など品位に欠ける広告は行わない

3.テレビ
・広告は新製品のみとし、流通開始後3年間に限定する
・時間帯、広告量の規制
・景品付き、懸賞付きなどの告知を行わない

4.ラジオ
・広告は新製品のみとし、流通開始後3年間に限定する
・時間帯、広告量の規制
・景品付き、懸賞付きなどの告知を行わない

5.新聞・雑誌
・未成年向けの新聞・雑誌においては、広告を行わない
・女性向けの新聞・雑誌においては、広告を行わない
・新聞広告は銘柄ファミリー毎に1紙につき1/3ページ(タブロイド版は1ページ) を超えない
・雑誌広告は銘柄ファミリー毎に1誌につき連続2ページを 超えない

6.販促活動
・試喫煙用見本たばこの配布は、1人あたり1個を越えない
・消費者に対する販促物品は妥当な価格の範囲のものとする
・販促物品等は未成年者を対象とするものであってはならない
・販促物品などは女性に喫煙を奨励するようなものであってはならない
・未成年者、女性を主たる対象としたイベントのスポンサーシップは行わない

■たばこの販売ルート
たばこの流通ルートには大きく分けて二種類あり、配送ルートと自主ルートがある。
前者の場合、配送銘柄としてLARKなどがある。 後者は各貿易会社が海外メーカーから自ら輸入した銘柄。
※1.
特定販売業者とは自ら輸入した「製造たばこ」の販売を行おうとする者の事をいい、その際に大蔵省に対して特定事業者登録を申請しなければならない。 また製造たばこを輸入する時までに1品目ごとに小売定価を定め、 大蔵大臣へ認可申請をしなければならない。

※2.
卸売業者も同様に大蔵省に対して卸売販売登録をする必要がある。

※3.
小売販売を行う場合は地元JT営業所に対して販売許可申請を行う。 その後、大蔵財務局において許可申請に対しての審査(既設店との距離や申請者のたばこ取扱い予定高など)を行い、 パスすれば許可証が交付される。

近年減少していた製造たばこの販売業者の登録が8・9年度は逆に増えており、こうした傾向は地方に広がり始めているという。

・たばこ販売許可店数

許可店数 許可店数 許可店数
1990 平成2年度末 281 1991 平成3年度末 283 1992 平成4年度末 285
1993 平成5年度末 287 1994 平成6年度末 289 1995 平成7年度末 291
1996 平成8年度末 293 1997 平成9年度末 296    
参考資料:JTたばこ事業 ※大蔵省資料による
http://www.jtnet.ad.jp

・たばこ自動販売機の普及台数と販売金額
  1975 1980 1985 1990 1995
普及台数(万台) 22.7244 32.331 36.99 44.346 49.88
販売金額(億円) 1,445.55 4,201.78 7,989.84 14,064.86 15,285.73
参考資料:たばこと健康のホームページ 日本自動販売機工業会「自販機普及台数及び年間自販金額」

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■たばこの本質
 タバコという植物はナス科の1年生草本で、その学名「二コチアナ・タバクム」からお判りのように
微量のアルカノイド(ニコチン)を含有します。
したがって、ナス科植物特有の、身体を冷やしたり、細胞を緩めたりする作用をニコチンの持つ麻酔作用が補強します。
その作用の強さは喫う量や喫い方にもよりますが、パイプ、シガレット、シガーの順に強くなります。
フルサイズのシガーは平均的日本人にはかなり手強いものといえましょう。


■たばこの効用
 たばこ(ニコチン)には気分をシャキッとさせる精神(神経)の緊張作用と気分をゆったりとさせる弛緩作用という
相反する拮抗作用があります。
これは、一見反対の作用に見えますが、実は同一の原理による事はあまり知られていません。
つまり、本来陰性の器官である脳は少量の陰性を得て、より陰性の活動(精神活動)に適した状態になり(小陰は大陰に吸収される)、
たばこの量が過ぎれば反対にたばこは肉体(細胞) に引かれ(陽は陰を引く。異性は引き合う)、肉体は弛緩し、その影響で
気分はリラックスした状態になるというわけです。
したがって、精神活動(たとえば執筆活動)に於いても短期決戦のシガレットは短編向き、ロングスモーキングのパイプやシガーは
中・長編向き、あるいは瞑想向きと言えましょうか。
コーヒーに於ける同様の作用もカフェインの持つ陰性という同一の原因によるもの。
また、肉体的にはコーヒーの多量の長期連用は、酒やたばこの習慣的長期連用とともに、体の細胞を緩め、
冷えっぽい体質にするので注意が必要です。

 さて、肉料理を中心とした西洋料理にはカウンターバランスとしてワイン、生野菜、デザート、コーヒー、たばこ、
そしてディジェスティフとして蒸留酒がつきものです。
肉類や塩が身体を活動的にし、身体を温め、細胞を緩める力が強いのとは反対に、
後者(たばこを含む)はすべて、気分を沈静化し(精神活動状態にする)、身体を冷やし、細胞を緩める作用を持っています。
ことに中央アメリカ原産のナス科の植物であり、西インド諸島や東南アジアという亜熱帯、亜帯で主に生産され、
また他のたばこと異なり醗酵葉を使用(パイプたばこにも一部醗酵葉を使用するものがある)するシガーには、
このこの後者の作用が強く、したがって濃厚な西欧料理の後のシガーは至福の一服となりましょう。

 また、上記した数々のたばこ(ことにシガー)の持つ特徴、本質から言っても、シガーは本来季節的には夏、
地域的には暑い熱帯地域に於いて好まれるもので、同様の理由からこれを好む人の体質も、
有名なチャーチルや吉田首相などを思い浮かべるまでもなく了解されましょう。


ちなみに、パイプたばこはシガーとは反対に好んで喫われる地方は北ヨーロッパなどの北国、季節的には冬が美味しいことも
興味ある事実と言えましょう。

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■たばこの来た道
 たばこは現在、世界のあらゆる国で見かけることができる。
その楽しみ方も喫煙(スモーキング) だけではなく、噛みたばこ(チューイング) 、嗅ぎたばこ(スナフテイキング) といった方法もあり、
たばこは世界中の人々の間で親しまれている。
このたばこの原産地は、植物学的に見るとアメリカ大陸と推定され、たばこを利用する風習もここから始まったと考えられる。
それでは、アメリカ大陸の人々はどのようにたばこを利用していたのであろうか。
アメリカ大陸の歴史は1492年のコロンブスによる発見まで、ヨーロッパにはその存在が知られていなかった。
また、ヨーロッパ人のアメリカ大陸への進出で、それまで栄えていたアメリカ大陸の文化が破壊された為、たばこの文化についてもあまりわかっていない。 しかしながら、わずかに残された古文書や遺物によって、たばこは単に楽しみを得るためだけでなく、むしろ儀式や治療に
大切な役割を果たしていたと推測される。
一方、それまではアメリカ大陸だけで栽培されていたたばこは、コロンブスの到着を契機に、まずヨーロッパへ伝えられ、 その後、大航海時代を経て、スペイン、ポルトガル、イギリスなどの国々によって世界中に広まったのである。 日本には南蛮貿易を通じて1600年頃に伝えられたと考えられますが、それはアメリカ大陸にコロンブスが到達したわずか100年余り後の出来事であった。

 また、世界中に広がった喫煙の風習は、ヨーロッパのパイプ各種をはじめ、東アジアの国々で見られるキセルや、 中近東を中心とする水煙具など、地域、民族によって様々な喫煙具、喫煙形態を生み出している。

■たばこの起源
 たばこは、ナス科のたばこ属の植物である。
その植物としての起源をたどって行くと、アメリカ大陸に行き着き、たばこを利用する風習もアメリカ大陸で生まれたものと考えられている。
16世紀初めアメリカ大陸では、すでに数種のたばこ属植物が栽培され、利用されていたと言われている。
現在、世界で最も多く栽培されているたばこは、学名を二コチアナ・タバクムという種である。
これまでの研究では、この種はボリビアとアルゼンチンとの国境にかけてのアンデス山中に分布する2つの野生生種の間に誕生した種であると考えられている。

■世界の葉たばこの生産分布
 コロンブスのアメリカ大陸到達を期に 、全世界に喫煙習慣が広まるにつれて、たばこの栽培も各地で行われるようになった。
現在では、それぞれの地域に適した品種が多く生まれ、葉の形だけでなく、香りや味に特長のある葉たばこが栽培されている。

■アメリカ大陸(新大陸)での喫煙文化
 広大なアメリカ大陸には、紀元前から文明が発達し、他の地域にはない特色ある多くの文化的要素が見られた。
こうした文化は、15世紀終わりに起こるヨーロッパとの接触をきっかけに世界に広まっていったが、たばこの利用もアメリカ大陸で生まれた文化のひとつである。

1.たばこの利用法
 アメリカ大陸に住む人々は、たばこをどの様な方法で利用していたのであろうか。
大きく分けると次の3つの形態で利用されていたといわれている。

1.喫煙 葉たばこを燃やして、煙を吸う。
2.噛みたばこ  口の中でガムのように噛む。
3.嗅ぎたばこ  粉にして鼻に付けたり、吸い込んだりする。

2.アメリカ大陸の人々とたばこ
たばこを利用する文化が誕生したのは、アメリカ大陸における古代文明で、たばこは神に捧げる為の植物として重要な役割を果たしていた。
神への供物として儀式には欠かす事の出来なかったたばこは、呪術的な治療にも利用されながら、長い歴史の中で徐々に安らぎを
得る為の嗜好品とし使われるようになっていったのである。

1.儀式での役割
アメリカ大陸ではたばこは儀式に欠かす事のできないものであった。
その紫煙は神々のよき供物であり、また神託をもたらすものとして、火に比べて炎の動きや煙の形から、
戦いの勝敗、未来や吉凶を占った。 北米先住民の間では、和を結ぶ儀式にパイプが吸われていた事はよく知られている。
2.治療での役割
アメリカ大陸の古代文明では、病気は体に宿った悪霊のせいで、霊力を持つ呪術師がそれを追い払うことで 回復すると考えられていた。
たばこはこうした呪術的な治療にも利用されていた。
3.楽しみとしての役割
たばこは神事祭司に用いられただけでなく、次第に嗜好品として楽しまれる様になっていった。
メソアメリカ(中米)では、喫煙は貴族や戦士などの特権とされていたが、一般の人々も誕生祝いの場で必ず出されるたばこを 楽しむうちに、日常生活の中に、喫煙の習慣が広がっていった。

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■南蛮貿易によるたばこの交易

 天文12年(1543年)ポルトガル人の乗り合わせた船が鹿児島南方の種子島に漂流したのは鉄砲伝来の話からも有名な事である。
この偶然の航路発見以来、かねてから日本への渡航を考えていたポルトガルは、九州の各港を訪れ貿易を始めた。
その後、スペインをはじめヨーロッパの国々がこれに加わり、日欧間の貿易が行われるようになったのが南蛮貿易である。
この時に、主交易品であった絹などとともにたばこが日本に入ってきたのは間違いないであろう。

■日本人とたばこの出会い

 たばこが日本に伝わった正確な年代や状況は、日本・ヨーロッパともに記録が残っていない為、現在のところは推測の域を出ない。
しかし、慶長年間(1596~1615年) には、日本とヨーロッパに信頼できる記録があり、また風俗画などに喫煙風俗が描かれ、 工芸品にもたばこや喫煙風俗を素材としたものが見られる。 このことから、慶長10年(1605年) 頃には、喫煙もたばこの耕作も普及し始めていたと思われる。

■日本におけるたばこの歩み

 たばこは日本に伝来してから、はじめのうちは、時の為政者よる禁制(喫煙、耕作、売買)が存在した。
しかし、次第に庶民の身近な嗜好品となり、寛永頃には禁制も見られなくなり、全国に定着していった。
そして、細刻みたばこをきキセルで吸うという日本独自の喫煙風俗が定着した。
この細刻みたばこは初めはテ刻みから始まり、機械、そして動力の利用へと発達した。
また同様に日本人の器用さは、喫煙具類を単にたばこを吸う道具としてだけではなく、そこに美意識を発揮させたのである。
この様にたばこは、日本の文化、風俗、産業に影響され、また影響を与えてきたのである。

 明治に入り、欧米の文化と共に、日本にはなかった喫煙風俗も伝えられた。
特に紙巻きたばこは、都市部を中心に普及しだした。
この新しい商品をめぐり、明治のたばこ商達は、し烈な宣伝合戦を繰り広げ、数々のエピソードが残されている。
たばこは明治政府の貴重な財源として早くから課税の対象とされました。
明治37年には、産業葉たばこの買上げから、製造販売まで国の管理で行われるようになった。
しかし、昭和60年から再び民営化に移管された。

明治・大正・昭和と激動の時代をたばこは人々と共に歩み、生活や風俗と深く関わり、多くの歴史とエピソードを生み、 今日に至っている。

■江戸時代におけるたばこ

1.生活のいこい「粋」
江戸時代にはたばこは江戸文化にとけ込み、欠かせない風俗のひとつとなっていた。
特に庶民にとっては数少ない身近な楽しみであり、生活の中の「いこい」として疲れを癒すものであった。
また、会話をしながらの一服は、雰囲気をなごやかなものにし、来客にはもてなしのひとつとなるなど、社交の場でも活躍した。
そして、いつでも喫煙できる様に行楽や旅にも携えられた。
キセルやたばこ入れの喫煙具にも庶民の「粋」の精神が発揮され、人よりも凝ったのや、良いものを持つ事が自慢されていた。

2.かかぁ巻き ととぅ切り
喫煙の風習が広まるにつれて、たばこの製造や販売が産業として発達した。
はじめは、各自が葉たばこを買い求めて刻んでいたが、やがて「一銭一服」と呼ばれる露店が登場した。
明暦(1655~1658年)以降、版本のさし絵にもたばこ屋が見られ、この頃までにはたばこの製造販売を専業とする店があったと思われる。
当時は、おかみさんが巻き葉を作り、主人が刻む「かかぁ巻き ととぅ切り」と言われる家族単位の形態であった。

■明治時代におけるたばこ

1.手刻み
日本の刻みたばこの製造は手刻みから始まっている。
手刻みは伝来当初から行われ、一部の地方では、明治37年(1904年)に専売制が施行されるまで続いた。
手刻みは葉たばこの葉脈を取り、数種類の葉を組み合わせて重ね、四つ折りにした巻き葉を押さえ板で押さえながら、
たばこ包丁で刻むという方法であった。
初めは荒く刻んでいたが、後には「こすり」といって、髪の毛ほどの細さに刻むようになった。

2.動力の時代へ
明治時代に入ると、刻みたばこの製造技術には、欧米の技術的要素を取り入れた進歩が見られた。
座作業のゼンマイから、クランク機構を使った足踏み式が考案され、さらに、水車・蒸気機関・石油発動機などの動力が導入されて、
経営規模は拡大した。
この進歩は欧米の技術を鵜呑みにしたものではなく、すでに高い水準に達していた従来の細刻み技術を、
より能率的に改良したものであり、この時代の技術史を考えるうえでも重要である。

3.維新政府の重要な財源
明治維新を経て、近代国家として歩み始めた日本の大きな課題は、税収入の確保であった。
当時の税収の大きな柱は地租であったが、軽減の要望が強まった為、明治政府は税の公平を期し、消費税の導入を図った。
たばこは江戸時代から藩ごとで課税されていたが、明治政府もこれに着目した。
その背景には広く一般に流通しており、課税の対象となり得る産業としての基礎が形成されていたという状況があった。

4.たばこ宣伝合戦
明治の中頃から、たばこ産業は大都市を中心に問屋制手工業から工場制機械工場、そして工場制工業へと移行した。
生産力が向上すると、たばこ商に資本が蓄積され、近代的な会社形態をとる者も現れるようになった。
こうして成長したたばこ商は、より多くの商品を販売する為に、あらゆる媒体を利用して猛烈な宣伝広告を繰り広げた。

5.民営から専売へ
政府は明治9年(1876年)、「煙草税則」で営業税と商品個々の印紙税を実施した。
ついで、同15年(1882年)、21年(1888年)の税則改正、同31年(1898年) に「葉煙草専売法」 を施行して、税収入の増大を図った。
そして明治37年(1904年)「煙草専売法」により、原料葉たばこの買上げから製造販売まで国の管理(製造販売)で行われる事になった。
それまでは日本全国に大小様々の多くのたばこ資本が存在し、販売活動を展開していた。

6・専売の時代
明治時代以降、紙巻きたばこの普及によって、日本のたばこ文化は大きく変化した。
刻みたばこをキセルで吸う喫煙風俗は都市を中心に手軽な紙巻きたばこへと移行していった。
一方、国の制度も新しくなる中で、明治37年にはたばこの製造専売制が実施され、以来、大蔵省専売局から日本専売公社へと
引き継がれながら、昭和60年までの専売の時代は続いた。

■大正から昭和にかけてのたばこ

1.刻みたばこから紙巻きたばこへ
大正から昭和にかけて、都市の人口が増加するにつれ、都市を中心に紙巻きたばこの需要が増えていった。
そして、伝統的な刻みたばこを愛用する人々は徐々に減っていったのである。
一方、初めは口付が中心だった紙巻きたばこも、両切の方が好まれるようになり、昭和5年(1930年)には
両切の製造数量が口付を超えた。
昭和の初期には、こうしたたばこの嗜好の変化に応じて銘柄が整理され新しいたばこが多く登場した。

2.戦争とたばこ
昭和12年(1937年)に始まった日中戦争は、やがて太平洋戦争へと拡大した。
戦争中、物資は軍需用優先となり、資材の節約が励行された。
たばこは銘柄の削減と放送の簡易化がすすみ、印刷も一色刷りとなった。
一方、軍事費確保の為、通常の税金の他に戦時負担金付加されたり、英語の使用禁止により名称の変更も行われた。
そして戦争の激化によりたばこも不足し、昭和19年(1944年)からは配給制になるとともに、
「イタイドリ」などの代用薬が混入されるようになった。

昭和20年(1945年)には長かった戦争は日本の敗戦という形で終結する。
たばこは当時の困窮した国家財政にとって、税収の約20%を占める重要な財源であった。
しかし、繊細で半数の工場を失い、極端な品不足が続き、配給のたばこも終戦直後には1日3本という状況になった。
それでも、戦後の虚脱感と苦しい生活のなか、たばこは人々の安らぎを得ることのできる数少ない嗜好品で、ヤミ市では
私製の手巻きたばこや進駐軍横流しの外国製たばこが出回っていた。

3.復興のささえ
戦後の混乱の中にも、復興の足音は確実に聞こえていた。
たばこ産業についても立て直しが進み、昭和24年(1949年)には日本専売公社が発足し、新しい制度の下で戦後の発展を遂げた。
昭和25年(1950年)には、たばこの割当配給制度も廃止され、新しい銘柄が次々に登場し、
復興と 高度成長を支える人々に親しまれた。
宣伝用のポスターも多く作られ「今日も元気だたばこがうまい!」という名コピーもこの頃生まれた。

4.フィルターの時代へ
昭和32年(1957年)、国内初のフィルター付きたばこ「ホープ」 の登場をきっかけに、フィルター付紙巻きたばこが主流になっていった。
日本の社会も、高度経済成長期を経て、大きく方向転換していった。
量より質、個人のゆとりが大切ににされるようになり、ライフスタイルも多様化していった。
そして健康への関心も高まり、ニコチン・タールの少ない銘柄が好まれるようになる一方、個人的な嗜好の多様化に対応し、
様々な特徴を持つ銘柄が数多く作られる時代になった。

5.新たな時代へ
明治37年(1904年) 以降、近代から現代に至る日本の歴史とともに歩んだたばこの製造専売制度は、 昭和60年(1985年)4月、日本たばこ産業株式会社の発足とともに、その歴史を終えた。
自由経済に向かう世界的な流れの中で、たばこも世界市場で活躍していく為に、民営の会社が扱う商品として新たな一歩を踏み出した。

一方、情報化が進み、慌しさを増す社会の中でたばこは嗜好品としての役割を担いながら、新たな文化の創出が求められる時代となっている。

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