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プレミアムシガー、ドライシガー、パイプ用の葉たばこをたばこ専門店ならではの豊富な品揃えで 常時 在庫しております。
たばこだけでなく、シガー関連具やパイプ関連具、ZIPPOや各種ブランドライターなども豊富に
取り揃えております。
あまりに多くの商品を取り扱っている為、全ての商品の掲載がありませんがお探しの商品がありましたら、
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CIGARS BANQUET kodama (株式会社こだま)
〒534-0022 大阪市都島区都島中通3-4-19
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シガーについて

■シガーの吸い方■シガーの構造■シガーの分類■シガー関連具■シガーの歴史
■シガーの産地と特徴■葉たばこの生産■アルコールとの相性■シガー用語集■シガーQ&A

1.シガーのカット
 シガーを吸うためにはまず吸い口をカットする必要がある。
カットする方法も好みやシガーの大きさ、細さなどの要素により異なり3種類の方法がある。
ヘッドの切断面が広いほど、煙が口内に広がる。 したがって、切断面が広いほどもっともシガーの味わいを楽しめることになる。
喫味の深い順のカッティングタイプでいくと、フラット・カット、Vカット、パンチ・カットの順になる。

フラットカット Flat cut [ フラット・カット ]
 最もオーソドックスな方法。 その名の通り切断面がシガーに対して垂直になるようにし、吸い口から3ミリ程度カットする。 その際に切り残しがあるとラッパーがほどけたり、口の中に葉が入ってしまうので注意しなければならない。 カットする道具としては主にギロチンカッターやシガーシザーを使う。
Vカット

"V" Cut [ Vカット ]
 V字型に縦に爪切りの要領で切り込みを入れる 切断面が大きいわりに口を大きく開けなくても吸えるので女性にお勧めである。 カットする道具としては爪切りのようなVカット用のカッターを使う。 しかし、きれいなV字型の吸い口を作るにはよく切れるVカッターが必要である。 アメリカではキャッツアイ・カットとも呼ばれている。

パンチカット Punch Cut [ パンチ・カット ]
 ストロー状のカッターを吸い口にゆっくり回転させながら押し込み、ラッパーの部分にのみ穴を開ける。
深く入れ込む必要はなく5㎜程度が目安。

 

2.シガーに火を点ける
 シガーは匂いを吸収しやすいため硫黄分の少ないシガー用の長い木のマッチやシガー片、あるいはガスライターを使う。 オイルライターは絶対に使わない。 オイルライターの場合、オイルの匂いがシガーの味を台無しにするおそれがあるので 基本的に匂いのない火を使う。
シガーライター シガーマッチ
シガーライター シガーマッチ
 内部まで暖めるためと、柔らかな味わいにするため、45度に傾けて親指と人差し指で持ち(中指を軽く添えてもよい)、
火に近付けゆっくりと回し、フットにまんべんなく火がつくようにする(火をつける場合は2~3㎜程離す)。
マッチで着火する場合は無理をして1本でつけようとせず、2本使用しても構わない。
   
 フットの部分が均等に炭化して黒くなったら、ヘッドの部分を口にして、火をつけながら発火口をやさしく吹いて、
火が均一につくようにする。 一度では着火しにくいので慌てずにゆっくり数回吸い込む。

 灰はエンジンのラジエターフィンと同じでクールな煙をもたらし(燃焼温度を一定にする)、 シガーのおいしさを保つ役割をするため灰は必要以上に落とさないことがポイント。 基本的に灰が白くなってしまっている葉巻が良質とされる。
途中で消したいときは、灰皿にそのまま置いておくと自然と火は消える。 火を消す前に一度吹いてシガーの煙を出しておくと、再度着火した後も美味しく楽しめる。 途中で火の消えたシガーはできれば灰の部分を再度カットして、着火を行う。保管時、カット時、着火時もラッパーを傷つけないように注意する。 (元の味が楽しめるのは火を消してから20分位で、それ以降になると元の味にはもどらない。)

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■シガーの構造
シガーの構造はプレミアム・シガー、ドライ・シガー、ともラッパー、バインダー、フィラーの3つの部位から成り立っている。

プレミアム・シガーのフィラー
ドライ・シガーのフィラー

1.フィラー [ FILLER ]
 フィラーはシガーの心臓部とも言われる部分である。
フィラーにはシガーの長さだけある葉たばこを使ったものと、刻んだ葉を使ったものがある。
後者は普通機械で作るドライ・シガーに使われ、前者は手巻きで作るプレミアム・シガーに使われる。

 プレミアムシガーの方が高級品が多いが、ドライ・シガーの中にもヨーロピアン・シガーのように
プレミアム・シガーに味の劣らないものもある。
どちらも2~5種類の異なるフィラーをブレンドして独自の味わいを出している。

※右の写真の上がプレミアム・シガーのフィラー、下の写真がドライ・シガーのフィラー

プレミアム・シガーのバインダー
ドライ・シガーのバインダー

2.バインダー [ BINDER ]
 中身を包んで固定させる役割をするのがこのバインダーである。
そのために十分な強度が要求されるが、それに加えてフィラーとラッパーの醸し出す味や香りを
引き立てるような風味を出さなくてはならない。そのために特殊な葉が使われる。

 プレミアム・シガーには天然の葉たばこが使われるが、シガリロなどの一部には葉たばこを溶かして
シート状にしたもの(ホモゲナイズド・リーフ)を使っているものもある。
そのためにシガーの箱に記された「100%たばこ」という言葉が重要になる。

※右の写真の上がプレミアム・シガーのフィラー、下の写真がドライ・シガーのフィラー

プレミアム・シガーのラッパー
ドライ・シガーのラッパー

3.ラッパー [ WRAPPER ]
 ラッパーには多くの意味でシガーの最も重要な部分である。
それは単にシガーの風味全体の30~60%がラッパーによって決まるというだけでなく、
そのシガーの全体的な性格を具体的に表現する部分だからだ。

 愛煙家の目にはラッパーこそがシガーなのだ。ラッパーの品質、色、きめ、芳香すべてがひとつになって、 そのシガーの印象を見るものに与えているのだ。 見た目の美しさ、香りなどラッパーが五感すべてに心地良く訴えてこない限り、そのシガーは吸われることはないだろう。

※右の写真の上がプレミアム・シガーのフィラー、下の写真がドライ・シガーのフィラー

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■味わい(色)による分類
 シガーは一般的に外見の色調の違いから8種類に分類され、その名称が一般化されている。
色調の違いは葉の種類、乾燥、熟成度の要素により異なる。

クラリッシモ 1.クラリッシモ
クラロ・クラロの中でもよりグリーンに近いものがクラリッシモと呼ばれる。一般的にはクラロ・クラロに分類される場合が多い。
クラロ・クラロ 2.クラロ・クラロ
ジェイド、またはカンデラと呼ばれることもある。 一般的にはAMSと呼ばれ、アメリカのシガー愛好家に好まれる色。
クラロ 3.クラロ
淡い黄色がかった茶色。一般的にラッパーの色は薄ければ薄いほど味はマイルドになる。
コロラド・クラロ 4.コロラド・クラロ
薄茶色。 実際には色の明暗度は65種類段階存在もあり、この辺りの色が細分化されるが、素人ではほとんど判別不可能。
コロラド 5.コロラド
こげ茶とうす茶の中間。このラッパーの色には昔からイギリス人が好んだため、EMSと呼ばれる。 現在はアメリカでも人気が高い。
コロラド・マドゥロ 6.コロラド・マドゥロ
ミルクチョコレートのような見るからに美しそうな茶色。
マドゥロ 7.マドゥロ
濃いコーヒーブラウン。 時には赤みがかっている場合もある。 一般的にはSMSと呼ばれ、スペインで好まれた色。
オスローク 8.オスローク
見る人によって黒っぽい茶色に見えたり、茶色っぽい黒に見えたりするが、とにかく一番濃い色。

■シェイプによる分類
 シガーの長さ、重さ、太さを含めて一般的にはシェイプと呼ぶ。
シェイプは味、香り、あるいは喫煙時間を大きく左右するので同じ葉を使い、同じ製造工程で作られたシガーでも
シェイプが異なればその味、香りも大きく異なる。

1.長さ・重さによる分類
 一般的にヨーロッパでは長さ、アメリカでは太さによる分類がされ、下表のような呼び方をされている。

アメリカにおける区分 一般的な区分(主にヨーロッパにおける区分)
区分 重量/1本 区分 長さの目安 円周の目安
シガー 4.54g以上 ラージ・シガー 120㎜以上 45㎜
シガリオ 4.54g以下
(1.36g以上)
スモール・シガー 90~150㎜ 30~45㎜
ミニチュア・シガー 120㎜ 30㎜以下
リトル・シガー 1.36g以下 シガレット 70~120㎜ 30㎜以下

2.太さによる分類
 太さによる分類はリンゲージサイズというもので表される。
これは1インチを64等分し、その数字で43リングや50リングといった表記をされる。
例えば、43リングの場合は1インチを64等分し、更に43倍された太さであるといった具合である。
太さを表す単位には一般的にはインチが用いられ、日本などでは親しみがないためミリ(㎜)やセンチ(cm)で表される場合があるが、
シガー愛好家の多くは後記を使用する場合がほとんどである。
また、この場合、シガーの直径を表す。

■一般的な区分
1.コロナ [ CORONA ]
ヘッドが円形でフットまで同じ太さのシガー。 長さはだいたい13cmほどで、太さは適量の煙が口に含まれるようなサイズにできている。
2.パナテラ [ PANETELA ]
コロナと同じ型であるが、細身のシガーで長さは12~13cmほどである。
3.ロンズデール [ LONSDALE ]
太さはコロナとパナテラの中間で長さは15~17cmほどである。
4.ロブストス [ ROBUSTOS ]
長さは11.4~14cmで最も長いのは12.7cmのものである。 太さの直径は1.9~2.1cmくらいであり、短くて太いシガーである。
5.チャーチル [ CHURCHILL ]
イギリスの元首相、チャーチルが好んだサイズであることから由来する。 長さが18cm、太さの直径が約1.9cmという太くて長いシガーである。 キューバのシガーメーカーがチャーチルの名前をこのサイズに付けたのが最初であるが、現在では各メーカーにより長さが17~20cmのものまであり、一定ではない。
6.ダブルコロナ [ DOUBLE CORONA ]
シガーの中では長さ、太さとも最も大きいサイズである。
長さは18.4~20cmほどもあり、太さの直径は1.9~2.3cmほどのものをいう。

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 ワインに携わるアクセサリーとしてソムリエナイフ、シールカッターなどがあるようにシガーにもいろいろある。
シガーを楽しむ上で欠かせない器具が、シガーを吸うために吸い口を切るシガーカッターであり、
センシティブなシガーを守るヒュミドールであり、匂いのない火をつけるのがマッチやガスライターであり、
シガーを携帯するためのケースである。

シガーカッター
■シガーカッター
 ハンドメイドのシガーではシガーの方端(キャップまたはヘッド)が閉じられており、この部分を切ることによりシガーを吸うことが可能となる。 この片端を切る道具がシガーカッターである。
吸口部分のカット形状に合わせてギロチンタイプ、ハサミタイプ、穴あけ式のものなど、多様である。
シガーライター
■シガーライター

 シガーの香り、味わいに影響を与えない様にオイルライターは好ましくない。
そこでシガーライターは普通、ガスライターを用いる。 また、シガーへの着火をスムーズに行えるよう、炎が横に噴出するよう作られている。
シガーマッチ
■シガーマッチ

 ライター同様、シガーに影響を与えない様、普通、マッチは硫黄分を多く含んでいるが、シダー片を用いたものや硫黄分の少ないマッチが用いられる。
また、シガーへの着火を行いやすいよう、長めに作られているのが普通である。
シガーケース
■シガーケース

 通常、シガーは大きな箱、あるいはバラ売りで購入するのが普通である。
したがって、携帯するのがとても難しいものである。 それを解決するのがシガーケースである。
皮製、 メタル製、木製など多種にわたり、入数やサイズに応じたサイズも豊富にある。
ヒュミドール
■ヒュミドール

 シガーをベストコンディションで保つために必要なのがヒュミドールであり、別名シガーボックスとも呼ばれる。
サイズはもちろんいろいろあるが、大きな特徴はシガーの保存において、重要な湿度、温度を管理するため、普通は湿度計と温度計を備えている。
アッシュトレイ
■アッシュトレイ

 通常の灰皿ではシガーを置いたときにシガーが傾く。
その結果、片燃えなどシガーに好ましくない状況に置かれることになる。
それを防ぐ理由で通常、シガー専用の灰皿はシガーを平行に置くことのできるものを使用する。

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■シガーの起源
 現在のシガーの土台は18世紀初頭、スペインで作られたと言っていい。
しかし、その源はアメリカである。
「たばこ」 の文明社会への登場は、かのクリストファー・コロンブスが新大陸を発見した時にさかのぼる。
1492年10月29日、コロンブス探検隊はキューバ上陸し、その時に先住民がシガーを吸っているのを目撃した。
その時こそ、西欧人として初めて「たばこ」 と出会った瞬間であった。

 それでは、「たばこ」 という植物は、いつの頃から栽培されはじめたのであろうか。実は定かではない。
しかし、どこで栽培されはじめたかという事に関してはかなりはっきりしている。
アメリカ大陸の先住民が「たばこ」 を栽培し、吸っていた事はまず、間違いなさそうであり、メキシコのユカタン半島あたりが起源ではないかとされている。 「たばこ」の喫煙を祭礼し儀式に取り入れていたマヤ文明が崩壊した後、様々な種族が南北に散り、その動きと共に「たばこ」 の喫煙習慣も広まっていったとされる。

 当時、彼らが喫煙に用いていたシガーは、現在のような洗練されたものとは程遠く、ヤシやトウモロコシなどの葉に「たばこ」を詰めたものであったらしい。 これらのことは「CIGAR(シガー)」という言葉がマヤ・インディアンズの「たばこを吸う(SMOKING)」という意味を表す「SIKAR」に
由来することからみても、起源がそこにあるは間違いないようである。

■シガーの広がり
1.スペインへの伝来

 西欧人が始めてシガーを目にしたのは、コロンブスが新大陸を発見した時である。
コロンブス探検隊の一員であるロドリゴ・デ・ヘレスとルイス・デ・トレスの二人が見たとされているが、当然のことながら現在のシガーとは異なり、 単に「たばこ」の葉を捻っただけの単純なものであったあらしい。

 このヨーロッパ人として最初に「たばこ」を喫煙したのロドリゴ・デ・ヘレスはこの「たばこ」をスペインに初めて持ち帰り、 皆の前で吸い方を披露したのである。 しかし、彼は当時の環境の中で異端児扱いを受けてしまい、三年間の牢獄生活を強いられることになったが、 この時のロドリゴ・デ・ヘレスの行動は現代のシガー文化の発展に多大な貢献をしたこととになる訳である。

 スペインでは年月の経過と共に、シガーを新しい文化として社会で認められると同時に、この文化を自分たちのものとして占有をし、他国に伝えようとはしなかった。 シガーは高価であったことから、当然上流階級の尚かつ、時代を先取りしたい人々だけの楽しみとして徐々に流行し始めていった。 スペインと同じくして、ポルトガルでシガーが吸われた以外には、その後約300年に渡り、いずれの国においてもシガーが吸われたという記録はない。

2.ヨーロッパ各国への伝来
 スペインにおけるシガーの生産は18世紀まではかなりのビジネスとなっていた。
1713年にはセビリア王室たばこ工場が設立され、18世紀中頃になるとオランダ商人達によるオランダへの伝来。
そして、ロシアへとシガー文化は伝来されていく。
ロシアにおいてはエカテリーナ2世がシガーを吸っている間に指先が汚れないように、シルクのバンドを作ってシガーを吸ったと言われています。 これが、現在のシガーバンドの始まりであると言われている。
19世紀中頃に向けてお河野シガーバンドが作られ、今でもその当時のものがそのまま用いられている。
また、一部の上流階級の愛煙家の間では、自分の肖像画をシガーバンドにデザインすることも流行した。
更にキューバ産シガー用の偽造シガーバンドが、キューバ産シガー以外にも付けられ始めたため、1870年、 キューバ産の商標権を保護するために、「ハバナシガー商標協会」が設立された。

 イギリスへのシガーの伝来は、イギリスのキューバ侵攻後の事である。 1763年の一年間という短期間ではあったが、イギリス人にシガーの魅力を伝えるのには十分すぎる時間であった。 これを証明するかのように、イギリスへ伝わったシガーは大人気を得て、イギリス人はキューバ産シガーの重要なマーケットに成長をしていった。

 フランスでは、1803年のスペイン侵攻後に初めて一般大衆にシガーの存在が認知されてた。
当時、スペインと戦うナポレオンの兵士達がスペイン人の間で流行しているシガーを初めて目にしたのである。
1812年にはフランス国営のたばこ公社が作られたがシガーの生産をはじめたのは1816年になってからであった。

 19世紀のはじめには、シガーの生産はイタリア、スイスへと伝来されていく。
しかしながら、シガー自体が大変高価であったために、一部の上流階級の人達のものとされていた。

■アメリカにおけるシガー
1.キューバ産シガーの伝来

 現在のアメリカと呼ばれる新大陸はヨーロッパ列強、特にイギリスにより植民地化されていった歴史を持つ。
すでにパイプたばこによる喫煙の習慣のあったイギリス人の入植者達によって、1612年にヴァージニア、1713年にはメリーランドにたばこ栽培農園が開拓された。 しかし、その頃の植民地では、「たばこ」を吸う方法はシガーではなく、パイプに「たばこ」を詰めて吸うのが唯一の習慣だった。

 シガーの登場は1762年のことで、イギリスの植民地であったコネティカット出身のイスラエル・パットナムが キューバ戦線にイギリス軍大佐として参加し、戦後、故郷であるコネティカットに大量のハバナ産のシガーと「たばこ」を持ち帰ったのがきっかけとされている。
ちなみにパットナムは、その後アメリカ独立戦争(1775~1783年)では将軍として戦い、英雄となっている。

 彼がキューバ産のシガーを持ち帰ってきたことにより、現在のコネティカット州ハートフォード周辺には多くのシガー工場が設立された。
それらの工場では、キューバ産の「たばこ」の種を栽培する工夫がされ、1820年代にはコネティカット産の葉たばこが本格的にスタートした。
この葉は「コネティカット・シェイド」 と呼ばれ、シガーを包む一番上の葉。 即ち、ラッパーとしてキューバ産にも劣らない質の良い「たばこ」として評価を得ている。

2.シガーの定着
 アメリカ大陸においてシガーを吸うという習慣が大衆に広がり始めたのは南北戦争(1861~1865年)の頃からだといわれている。
後の18代大統領である北軍の英雄グランド将軍はシガーの愛好者で、日に10本は吸っていたといわれている。
その頃から、「クリアー・ハバナ」 と呼ばれる上質で高価なシガーが市場に出回るようになった。
「クリアー・ハバナ」とはすべてのキューバ産のたばこ葉を使用し、アメリカやそのほかキューバ以外の国で生産されたシガーのことをいう。
19世紀の終わり頃になるとシガーを吸うことがアメリカ社会におけるステイタスとなり、後の税金引き下げにより、一気に大衆へとそのすそ野は広まっていった。

■移民とシガー生産
 スペインはキューバのシガーの輸出がヨーロッパ各国へ増大していくのをみて、植民地であるキューバを失うのではないかと危惧し始めた。 1845年にはコーヒーに代わってシガーがキューバの重要な輸出商品となっていたからである。

 その様な危惧を抱いていたスペインは容赦のない税金の取立て、残虐行為などのため、キューバのシガー生産技術者の移民が相次いだ。 多くのシガー生産者は隣国であるアメリカへ逃亡し、フロリダ州のタンパ、キー・ウエスト、キングストンなどの地域に移住し定着していった。 彼らはそれらの地域に「リトル・ハバナ」 を初めとシガーする生産拠点を作っていくことになる。

 当時、ニューヨークに住んでいたキューバ独立の英雄、ホセ・マルティが自国であるキューバのスペインからの独立運動のため、 本国に戻るときすでにタンパやキー・ウエストに定着していたキューバ人シガー生産者の財的支援は相当なものだったと言われている。

 彼らはすでに一財産を築いており、政治的にも発言する集団として成長を遂げていった。
実際にマルティの革命蜂起の指令書は、キー・ウエストからキューバへ、シガーの中に隠して送られたと言い伝えられている。
キューバは1895年にスペインから独立を果たした。

■日本におけるシガー生産の推移
1.シガーの伝来

 日本においてシガーが本格的に吸い始められるようになったのは、明治維新(1867~1868年)の頃からだとされている。
主に横浜や神戸に出入りをしていた外国人、あるいは外国帰りの日本人によってシガーを吸う習慣が持ち込まれたようである。

 ちょうど同じくして、アメリカでは南北戦争の英雄でありシガー愛好家でもあるグラント将軍が代18代大統領に当選した。
キューバではコーヒーに代わってシガーが主要な輸出商品としての座を占めるようになり、海外に年間約3億本のシガーが輸出されていた時期である。

2.国内初のシガー生産者の誕生
 日本では1867年頃、熊本の野田大九郎という人物が阿蘇商会を設立し、「たばこ」 の一種である「黒葉」 を長崎にある外国商社に販売したり、マニラ人を雇用してシガーを製造したという記録が残っているが、 西南の役(1877年)の混乱のため、廃業を余儀なくされている。
また、1879年のシドニーでの万国博覧会へ長崎県が日本産原料によるシガーを出品した記録も残されている。

 そんな中、ある程度本格的にシガー生産に取り組んだのは代々木の久米民之助という人物で、 1900年にマニラでシガー生産の隆盛を目の当たりにして日本での企業化を考えた。 その後、葉たばこの醗酵処理に関する調査・研究を行い代々木商会を設立して原料を輸入し技術者を招聘してシガー生産を開始した。
しかしながら、たばこの専売法の施行によって実績を挙げられないまま終わってしまった。
ただし、代々木商会の残したシガー製造における設備と技術は当時のシガー需要の拡大に伴い、専売局に引き継がれていった。

3.日本製シガーの現状と愛好家の増加
 その後、各種シガーが発売されるが、主役はやっぱり海外からの輸入シガーであった。
特にキューバ産のシガーは日本製最高級品のシガーの7倍以上もの価格であったという。
日本製シガーの原料はラッパー、バインダーはマニラ産あるいはスマトラ産。
フィラーもマニラ産が多かったが、最高級品にはハバナ産のものも使われていた。

 現在でもヨーロッパやアメリカ産に比べ日本製のシガーは残念ながら見劣りすると言わざるを得ないであろう。
しかしながら、日本も豊かになり、「ゆとり」 ・「充実感」 を求めるようになっていった今、確実にシガー愛好家が増えている。

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■世界の生産地
 世界中で、シガーに向く葉たばこを生産できる地域はそれほど多いわけではない。
ワインと同様、シガーに使用されている葉たばこの質により味わい、香りが異なるのである。
すなわち、葉たばこの生産地の地理的条件が製品化されたシガーに大きな影響を与え、個性となっているである。
その個性の要因となるのは、一般的に土壌、温度、降水量の3つであるといわれている。

 主な生産地としてはカリビアン諸国、キューバ、ドミニカ共和国、ジャマイカ。
中南米ではメキシコ、ホンデュラス、ニカラグア。 南米ではエクアドル、ブラジルなどが挙げられる。
また、東南アジアではフィリピン、インドネシア(スマトラ島、ジャワ島)なども忘れてはならない生産地である。
その他に、高級ハンドメイドシガーを生産するアメリカのコネティカットも特記すべき生産地である。

これらの生産地で生産される葉たばこは、それぞれ異なった特徴を備えており、その特徴は土壌の違いからのものと予想される。

■世界的生産地 キューバ

 世界中に葉巻の生産地として有名なキューバでもキューバ全土でたばこの栽培が行われているわけではなく、 Vuelta Avajo(ヴェルターアヴァホ)、Parido(パルティド)、Remedios(レメディオス)、Orient(オリエント)の四つの地方が主になる。 中でも、最適な地方はヴェルターアヴァホと言われている。
この地方は70~80%の粘土と砂とシルトより成るローム層で、茶色の表土と赤茶色の土壌からなっている。 この世界最高と言われるたばこの育成に適したヴェルターアヴァホの気候に似通ったところが良いとされる。

 実際にキューバを始め、カリブ圏だけで、全世界の8割の生産量を誇る。
やはりカリブ圏の気候条件はシガーに使われるニコチアナ・タバクムを栽培するには適合した地だといえる。 ラッパーで有名なコネティカットは決して暑い地方ではないが、生育期間にある程度の気温が保たれるので栽培が可能。

 シガーは土壌、気候、温度などの条件が揃ってはじめてハイグレードなシガーが生まれる。 もちろん、カリブ圏・中南米だけでなくアジア、アフリカ、ヨーロッパでも生産されておりカリブ圏のものとはまた違ったユニークな味と香りを作り出している。


■キューバの葉巻生産地
ヴェルター・アヴァホ、・パルティド、レメディオス、オリエント地方以外にもハバナ、サンティアゴ・デ・キューバなどの地域でも葉巻が生産されている。

 

■主要産地別の葉たばこの特徴
葉たばこの種類 産地 主な用途 特徴
ハバナ葉 ヴォルターヴァホ
(キューバ)
全体的な特徴として煙がやわらかく広がり格調の高い香り、味を有し、軽やかで緩和なのみごたえを特徴としている。 ラッパー、バインダー、フィラーのどれにでも適合。
レメディオス
(キューバ)
軽やかな香りと旨みがありスムース。
パルティ
(キューバ)
軽やかな香りと旨みがあり、スムース。 きめが細かくラッパーにも良い。
マニラ葉 イサベラ
(フィリピン)
甘く濃い芳香があり、まろやかで豊潤な味わい。
カガヤン
(フィリピン)
甘く豊潤な旨みがあり、まろやか。
スマトラ葉 メダン
(インドネシア)
軽やかな芳香でまろやかな味。ラッパーに適している。
ジャワ葉 ホルステンランテン
(インドネシア)
馥郁と広がる甘い芳香とまろやかな旨味。バインダーとフィラーに適している。
ブスキ
(インドネシア)
甘く豊潤な旨味。
ブラジル葉 バヒア
(ブラジル)
甘い香りで比較的濃厚で強い香り、味を特徴とし、色合いもかなり強い。
フィラーとバインダーに適合。
アラビラカ
(ブラジル)
軽やかな甘い芳香とまろやかな味わい。
フロリダ葉 フロリダ
(アメリカ)
    軽やかな甘い香りでソフトな味わい。
コネチカット葉 コネチカット
(アメリカ)
軽やかな香りでソフト。ラッパーに適している。
ペンシルバニア葉 ペンシルバニア
(アメリカ)
    軽やかな旨味。
プエルトリコ葉 ペンシルバニア
(アメリカ)
    軽やかな旨味。
カメルーン葉 カメルーン
(カメルーン)
    甘く軽やかな香りとソフトな味わい。主にラッパーに使われる。
イタリー葉 イタリア
(イタリア)
    軽やかな香りとソフトな味わい。
ドミニカ葉 サンティアゴ
(ドミニカ)
  甘く濃いまろやかな味わい。
コロンビア葉 カルメン
(コロンビア)
  濃いやや重厚な味わい。

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■葉たばこの生産
 シガーもワイン同様味わいと香りが命というのは言うまでもない。
ワインがブドウの木が育てられる土壌とその年ごとに異なる気候によって、質が左右されるのと同じく、 シガーも同じ種類の種子でも栽培される土壌と天候によって葉に含まれるニコチンや油分が変わり、シガーの味わいに大きく影響する。
葉はキューバをはじめカリブ圏だけで全世界の8割を生産している。
各生産地毎に土壌、温湿度、耕作方法、乾燥方法、醗酵方法が異なるため、それぞれ特徴を持ち個性を主張している。

 シガーに使われる葉たばこは着位によって3つに区分される。
たばこの木の下の部分から下位葉、中央部が中位葉、上の部分を上位葉と呼ぶ。 各部分の特徴としては、下位葉は厚みがなく燃えやすく最もマイルドな味の葉である。 中位葉は上位葉よりも軽い味で何にでも適用するが、主にバインダーやフィラーとなり様々にブレンドされる。
上位葉は厚さも増し、味も強くなる。ちなみにスペイン語で上位葉はLIGERO(リヘロ)、中位葉はSECO(セコ)、下位葉はVOLADO(ボラド)という。

1.Seeding [ 苗植え ]
 シガー用原料葉たばこは暗色干し葉と呼ばれている独特の葉たばこを使用する。
たばこの種子をまく苗木は、雨が降っても種が流れないように平らな土地が選ばれる。 種まきがすんだ後、直射日光をさえぎるために薄いシェード(薄い布)がをかけて、覆いをする。 芽が出てきたら成長の具合を見ながら、少しずつおおいを外していく。
苗床で育てる機関は約35~40日で、この間にこまめに雑草などを取り除くなど大変な労力を要する。
苗の丈が膝につく程度に育って根がしっかりしてきたところで苗床から畑に移しかえる。
苗床から畑に移し変えて1週間ほどすると、根が畑について葉が伸びだす。つぼみがでる段階になったら、手で一つずつ摘み取る作業を行う。

2.Harvesting [ 収穫 ]
 収穫は主に下の葉から順に葉もぎする。
たばこ葉の収穫のサイクルは秋から冬にかけて栽培され(9月・10月)翌年1月に収穫される冬の農作物である。
種植えから収穫時期まで5~6回の摘み取り作業が行われる。 こうして人の背丈ほどに伸びて摘み取られたたばこ葉は、シガーのどの部分に適しているか最終選別される。(場所によっては二毛作も可能)

■葉たばこの加工

1.Curing [ 乾燥 ]
 摘み取られた葉は納屋に運び込まれ、 ここで竹やなわに吊るして自然乾燥させる。
ここで約2ヶ月ほどするうちに、青々としているたばこの葉から色が抜けて茶褐色となり糖分の少ない原料となる。 ここでの乾燥は完全に乾燥させるのではなく、水分含有量を調整する過程である。 そのため太陽の熱がこもらないように、ほとんどの納屋は西向きに建てられている。
また、この過程で加熱したり、上下をローテーションさせFementation(醗酵)の一部を加えることもある。

2.Fementation [ 醗酵 ]
 納屋からだされると次は香り、大きさ、色などによって選別されタイプ別に(マデュロの場合は上位葉のみ使用)束ねられて貯蔵庫に納められる。 この間に葉に含まれるアンモニアやシガーの味に影響を及ぼす不純物を抜く。 葉は背丈ほどに積まれることにより、空気の流れは止まり自然に醗酵がすすんでいく。
積み上げられた葉の束を、上から下へと約3ヶ月の間に数回にわたり置きかえるとともに、 中の温度が42度以上に上がらないようにして発酵作用がすべての束で行われるように厳しく管理されている。
(醗酵技術によって異なる。 例えば上位葉などは味がきついため、よりマイルドにするため醗酵期間を長くし、 逆に下位葉は味がマイルドなため醗酵期間を短縮する)

3.Ageing [ 熟成 ]
 以上の段階を終えた葉は、ヤシの樹の皮でつくられた袋に入れられメーカーに渡る。
ほとんどのメーカーでは仕入れた葉を1年~3年程度寝かせ、熟成させる。 十分に熟成したものから取り出し、それぞれの乾燥状態に応じて水分を付与し柔軟性を与え、 葉のもっている弾力性を復活させ、その後の作業をしやすくするとともに、破損してロスをまねいたり、品質の低下を防止するため、ムラがないように湿らせる。
ゆっくり時間をかけて調湿してゆくのが一般的であるが、あまりにも乾燥しすぎているような場合は、水噴霧などにより
給湿を加速させる場合もある。
噴霧したりして約一昼夜程度蔵置して水分を均一に浸透させる。
また、喫味の強すぎるたばこや刺激があったり醗酵臭が残っているものは蒸気で処理をして、 調湿と同時にくせの除去などを行う場合がある。 この後、中骨を取り除き、ラッパー用に使える形、色、質のそろった葉だけはここでは筋とりはせずに、別に取り分ける。
筋を取っているときに割れてしまった葉はフィラー用にまわす。 フィラー、バインダー、ラッパーと区分けされた葉はそれぞれのメーカーにより独自のブレンディングが行われ、シガーになっていく。

■プレミアム・シガーの製造工程
 プレミアム・シガーは基本的にそのすべての工程が手作業である。
この作業を行う技術者を一般的には「ローラー」と呼ぶ。 高度な技術を要するため、一人前のローラーになるには相当の時間を要する。
ベテランのローラーになると、一日に約150~200本のシガーを巻き上げるという。

1.葉たばこの選別
 熟成を終えた葉たばこのうち、ラッパー用として適している形、色、質の揃った葉だけは、別の取り分ける。
その他、ラッパー用として適さない葉についてはバインダー用として中骨を取り除く作業を行うが、 その過程で割れてしまった葉についてはフィラー用にまわる事になる。

2.ブレンディング
 選別により、ラッパー、バインダー、フィラー用に分別された葉はメーカー独自のブレンディングが行われる。

3.バンチの形成
 選別した葉のうち、フィラー用の葉2~4枚をバインダー用の葉で巻き上げバンチと呼ばれるシガーの形を作り上げる。
その際、太さ、長さ、硬さ、は重要であり、ムラがあると燃焼が不均一となり片燃えしたり、 一方からだけ空気が入りすぎたりして味、香りの安定が得られず、製品としての品質を損なうことになる。 シガーを作る上で最も重要な作業である。

4.バンチの圧搾
 バンチはバンチモルドと呼ばれる木枠で圧搾し、一定時間をかけて固定し、しっかりとした形に成型する。
成型には一般的に3~4日を要する。バンチモルドに入れられたバインダー部分は適度に乾燥された後、バンチモルドから外される。

5.ラッパーによる巻き上げ
 成型を追えバンチモルドから外されたバンチはラッパーで巻き上げられる。
巻き上げる際には一切、糊を使わず巻き上げていくため、非常に熟練を要する作業になる。 この過程を終え、一気にヘッドの装着が行われるが、ヘッドについては色も香りもない澱粉から出来た糊を用いる。

6.選別
 ラッパーで巻き上げられたシガーは、この時点ではまだ、わずかに色調が異なるため、色調による選別を行う。

7.箱詰め
 選別されたシガーはリングを巻き付け、セロハン等をかけ、箱詰めされ製品として完成される。

■ドライ・シガーの製造工程
 ドライ・シガーは基本的に機械で製造されたシガーを指す。
製造工程はプレミアム・シガーとほぼ同じであるが、フィラー用の葉は機械により細かく刻まれ、 バインダーやラッパーによる巻き上げも機械によって行われる。

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■飲料と合わせる際の考え方
 シガーと飲料の相性を考える場合、ワインや日本酒と料理の組み合わせを考える際の観点とは異なってくるのは当然である。
酒類や煙草は食品の中でも非常に嗜好性が高く、様々な好みによる見解が生じる。
現在、シガーと飲料の組み合わせ方について触れられた資料、情報は少なく、あったとしても 安直な見解のもの、もしくは非常にマニアックなものがほとんどである。
今回は「シガーを引き立てる飲料」という観点で取り組み、「シガーと飲料、双方の接点を探り、同様の要素を合わせる事で違和感なく喫煙、飲用できる」 ことを相性が良いと定義づけた。

■組み合わせる際にポイントとなるシガーの要素
 まず、どんなタイプのシガーなのか明確に要素を捉える。
1.ボディがライトタイプかヘビータイプなのか
2.スモーキーなフレーバーが高いのか低いのか
3.マイルドで上質感が高いのか、力強いワイルドタイプなのか
4.甘い香気成分を持つのか、ドライな味わいなのか
5.若々しい香気なのか、熟成感のある香気なのか

以上の5点を見極め、同様の要素を持つ酒類を合わせる。
一般的にも言われているが、シガーをたしなむシーンとして食後が多いため、食後酒として飲用されやすい飲料の方が受け入れられやすいだろう。

■飲料別、シガーとの組み合わせ方
1.ウイスキー(バーボン、スコッチ、ジャパニーズ、アイリッシュ、カナディアン)
 シガーを引き立てる酒類の代表格。どんなタイプのシガーにも対応できるバリエーションの広さがウィスキーの魅力。
ライトタイプ、若々しい香気、ドライなシガーならば、ジャパニーズやカナディアンのような軽快な酒質のものや繊細なスコッチウイスキーなどを。 スモーキーフレーバーの高く、重厚なボディのシガーならば、焼いた樽香の強いバーボンやピート香の強いスコッチやアイリッシュウイスキーを。 マイルドタイプ、熟成感の高いシガーならばアルコールの刺激性が落ち着いた年代物のスコッチウイスキーが好ましい。

2.ブランデー(コニャック、アルマニャック、カルヴァドス)
 基本的にはマイルドで甘い香気を持ち、上質感の高いタイプのシガーを引き立ててくれる酒類。
スモーキーなフレーバーの強いタイプ、フルボディの極み的なシガーは避けたほうが無難。 軽快でスモーキーフレーバーの強くないシガーの場合は華やかな香りの高いカルヴァドス等を、 熟成感の高いシガーなら年代物のアルマニャック等を選択すればいいだろう。

3.マール、グラッパ
 力強くワイルドでスモーキーフレーバーが高く、ドライなシガーが好ましい。
ブドウの絞りカスで作られたマール、グラッパはアルコール成分が荒々しく、まさにワイルドなタイプであり、同様のシガーを合わせるべき。

4.フォーティファイドワイン系
 甘い香気成分を持ち、マイルドタイプのシガーには甘口でエキス分が高いポートワインやマデラ ワイン、シェリー等を組み合わせると風味の一致点が見られる。 ヘビータイプでスモーキーフレーバーが強く、熟成感の高いシガーには避けたほうが無難。
ライトタイプのシガーを引き立ててくれる。

5.スピリッツ
 スピリッツと一口に言っても、ジン、ウォッカ、テキーラ、ラム等様々存在するが、ラムとテキーラが特に良い。 ヘビータイプで力強く、甘い香気を持ち、ワイルドでスモーキーフレーバーの強いシガーには風味が強く、樽熟成の長いダークラム等が良い。
テキーラも独特の味わいを持ち、これらのタイプのシガーを引き立ててくれる。

6.リキュール系
 リキュールは大きく分けて、クレームドカシスのような果実系、カンパリのような薬草系、アマレットのような種子系、 クリームリキュールのような特殊系に分けられるが、エキス分が高く甘味があり、凝縮感の高い果実系、種子系のリキュール、 もしくはこれらをベースとしたカクテルを選択し、ヘビーで甘い香気成分の高いシガーと組み合わせると良い。

7.日本酒
 基本的にはシガーと組み合わせることはほとんどないが、最低10年以上熟成させたような古酒や、強い甘みを持ち、 熟成感の高い貴醸酒などは、比較的風味の穏やかなシガーを引き立ててくれる。

8.焼酎
 意外に好相性をみせるのが日本のスピリッツである焼酎。
沖縄の泡盛の古酒が特に良い。シガーの風味に負けることなく、独特の風味が良いアクセントとなり、また違った楽しみ方が出来る。

9.ワイン
 基本的には合わせないほうがいいだろう。
シガーの強い 香りにワインが完全に負けてしまい、シガーに与えるものもない。 唯一、樽熟成が長く、南国で作られた酒質のハードな赤ワイン(オーストラリア産のシラーズ等)か 超甘口の貴腐タイプの白ワインに可能性が見られる。

10.ノンアルコール飲料
 アルコールの入っていない飲料の場合は、香味の一致を探すというより、ただ単純に飢渇飲料として横に添えられる場合がほとんどだが、
シガーを引き立てる香味のあ要素を持つ飲料は唯一コーヒーだけであろう。それもエスプレッソ等の強く焙煎をかけたものが好ましい。
このような濃く苦味の強いコーヒーも食後に飲用される事が多く、シーンの上でも一致する。

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A

Aging Room [ エージングルーム (Marrying Room:メリーイング・ルームとも呼ばれる) ]
 適度な湿度が保たれた、通常セダーで覆われた部屋のことで、シガーはブレンドが完璧に調和するまで 数ヶ月から数年に渡って静かにここで寝かされる。

A.M.S(American Market Selection) [ エイ・エム・エス ]
 かつてアメリカでよく使われていた軽くマイルドなクラロ・クラロ、ジェイド、カンデラをラッパーに使っている事を 示すために使われた用語。

B

Barrel [ バレル ]
 シガーのボディ部分のこと。

Binder [ バインダー ]
 フィラーがバラバラにならないようにまわりを包む葉のこと。

Booking [ ブッキング ]
 バンチされた葉をふたつに折り曲げるシガーメイキングの方法のひとつ。
折り曲げたところのフィラーが他の部分より過密になるため、シガーにとって、余り好ましくない。

Bunch [ バンチ ]
 ラッパーを巻く前のフィラーとバインダーからなる葉の集合体。
ラッパーを巻く前の状態のシガーのこと。

Bunchbreaker [ バンチブレーカー ]
 シガー工場でバンチを作る人のこと。

Bunchmaker [ バンチメーカー ]
 バンチブレーカーと同じ意味。

Burros [ ビュロス ]
 醗酵している最中のたばこの葉の梱包のキューバでの呼び方。

C

Cap [ キャップ ]
 シガーのヘッドの部分を覆う葉のこと。

Casing [ ケイシング ]
 貯蔵庫から到着したばかりの乾燥したたばこの葉にスプレーして湿気を与える工程。
その後の工程を容易にする。

Chavete [ チャベット ]
 シガー・ローラーがたばこの葉を様々な形にカットするときに使う丸く薄い刃物のこと。

Clear Habana [ クリアー・ハバナ ]
 100%ハバナの葉を使ったシガーのこと。

Corte Caracol [ コルト・キャラコル ]
 貝殻カットのスペイン語。シガーのカッティング技術のひとつ。
切った部分の形が貝殻のように見えることから呼ばれる。

Criollos [ クリーオヨス ]
 スペイン人の末裔のキューバでの呼び方。
キューバの田舎で吸われる不快な味のシガーのこともまたこう呼ぶ。

Culebra [ キュールブラ ]
 普通3本のシガーをロープのようにより合わせたもの。
もともとは19世紀にシガーを巻く職人がシガーを盗むのをやめさせるために始まった。
彼等は割り当てられた3本のシガーを乾かないうちに寄り合わせなければならなかった。

Curly Head [ カーリー・ヘッド ]
 シガーのヘッドの部分の葉をひねって止める方法。
もともとローラーが自分が吸うシガーのヘッドを手早く仕上げたのが始まり。

Cutting Boad [ カッティング・ボード ]
 シガーを作るための堅い木の合板のテーブルとベンチ。

D

Desbotonar [ デスボトナー ]
 たばこの葉がより強くなるように余分な枝をカットすること。間引き。

Dry Cigar [ ドライ・シガー ]
 ヨーロッパでポピュラーな保湿されていないオランダやスイスのシガーのこと。
普通、スマトラ、ブラジル、ジャワの葉が使われる。

Dutch Cigar [ ダッチ・シガー ]
 普通小さいサイズのシガーのことで、ドライシガーと同じ意味。

E

E.M.S (English Market Selection) [ イー・エム・エス ]
 イギリスでポピュラーな濃い茶色のラッパーのシガー。

F

Fancy Tail [ ファンシー・テイル ]
 カーリー・ヘッドの別名。

Figurado [ フィギュラード ]
 トルピードやピラミッドなど典型的な型にはまらないしがーのこと。

Filler [ フィラー ]
 たばこの葉をブレンドしたシガーの中心を占める太い部分。
味わいに一番影響を与える。

Foot [ フット ]
 火を点けるシガーの先の部分のこと。

Full Cut [ フル・カット ]
 ギロチン・カットと同じ意味。

G Galera [ ガレラ ]
 シガーをローリングするシガー工場の巨大な部屋。
H

Hand [ ハンド ]
 同じサイズ、色のたばこの葉を20枚ほどの葉の部分を束ねたもの。

Head [ ヘッド ]
 シガーの端の口でくわえる部分。

Homogenized Tabacco [ ホモゲナイズド・タバコ ]
 バインダーやラッパーに使われる人工的に作られたたばこの葉。
たばこの葉をすりつぶして作られる一種の紙。
安いヨーロッパタイプのシガーによく見られる。

HPH(High Prejudiced Hacher Scale) [ エイチ・ピー・エイチ ]
 シガーの強さを1から3の数字で表すシステム。
数字が1に近くなればマイルドに、3に近くなれば強くなる。

HTL(Homogenized Tabacco Leaf)[ エイチ・ティー・エル ]
 ホモゲナイズド・リーフのこと。

M

Marble Head [ マーブル・ヘッド ]
 ヘッド部分が丸くなっているシガーのこと。

Mass-Marlket Cigar [ マス・マーケット・シガー ]
 機械により大量生産されている比較的安いシガーのこと。

Miniature Cigar [ ミニチュア・シガー ]
 ダッチタイプの小さなシガーを呼ぶ。 主にイギリスで使われる用語。

Mulling [ マリング ]
 醗酵と同じ意味。

N Natural Head [ ナチュラル・ヘッド ]
 ラッパーリーフを切らずにそのままヘッド部分まで覆って作られたシガー。
P

Perfecto [ ペルフェクト ]
 ストレートなボディのヘッドの部分に少しテーパーがかかった形のシガー。

Plume [ プルーム ]
 たばこの葉に含まれるオイルが結晶化し、シガーの表面に緑がかったグレーに浮き出たもの。
害がないばかりではなく、シガーの味わいを深める。

Puros [ ピュロス ]
 ハバナでは輸出用のシガーを意味するが、キューバ以外の国ではフィラー、バインダー、ラッパーがすべて同じ国で育ったたばこの葉で作られたシガーを意味する。

Premium Cigar [ プレミアム・シガー ]
 100%たばこの葉を使い、ロングフィラーでハンドメイドされた高品質のシガーのこと。

Priming [ プリミング ]
 たばこの葉を摘み取ること。

Private Label Cigar [ プライベート・レーベル・シガー ]
 ひとつの会社のためだけに作られ、そこが販売の権利を持ったシガー。

Pyramid [ ピラミッド ]
 フットの部分が太く、ヘッドの部分に行くに従い円錐状の形をしたシガー。

R Ring Guage [ リング・ゲージ ]
 1インチを64等分して、その数字でシガーの太さを表す方法、および、それを計る道具のこと。
32リングであれば32/64インチ。
S

Sandwich Filler [ サンドウィッチ・フィラー ]
 ショートフィラーをロングフィラーで包み込んだ混合フィラー。

Scrap Filler [ スクラップ・フィラー ]
 安いシガーを作るときに使われる、たばこの葉を切った後の残りもの。
機械生産しやすいようにロングフィラーを細かく切ったショートフィラーのことではない。

Shaded [ シェイデッド ]
 箱詰めするときに色や品質によってシガーを選り分けること。

Sticks [ スティックス ]
 製造者や卸販売業者の間で使われるシガーの隠語。

Stogy [ ストーギー ]
 太くて長くて安いシガーのこと。
1827年にジョージ・W・ブラックが、西へ向かう開拓者のために販売したシガーが語源になっている。
初め開拓者は、コネストーガ・ワゴン(幌馬車)の車輪のスポークのようだったことからコネストーガスと呼んだが、 それがコネストーギーになり、次第に略されてストーギーになった。

Straight Cigar [ ストレート・シガー ]
 ヘッドからフットまで同じリングサイズのシガー。

T

Torcedor [ トルセドール ]
 キューバでシガーローラーのことを意味する。

Torpedo [ トルペド ]
 ボディが太く、火を点ける先の方に行くに従い細くなっているシガーのこと。
魚雷を意味する。

Tuck [ タック ]
 火を点けるシガーの先の部分のこと。

V Vega [ ベガ ]
 大農園のこと。
W

Whiff [ ウィッフ ]
 シガリロより小さいオランダタイプのシガー。

Wrapper [ ラッパー ]
 バインダーのまわりを巻く、シガーの一番外のたばこの葉。

X XL [ エックスエル ]
 割れたり、破れたりしたたばこの葉のこと。
キューバでは17番と呼ぶ。
 

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日本での輸入関税はどのくらいでしょうか?
シガーには16.7%の関税がかかります。 輸入されるシガレットは1987年以降、関税は無税です。
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女性向シガーはあるのでしょうか?
これと言って特にありませんが、ダブルコロナやチャーチルサイズになると基本的にシガーを吸うのにはスタミナがいります。 やはり、ある程度長く細いパナテラやコロナサイズのマイルドなシガーを選ぶとよいでしょう。
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初心者入門編としてお薦めのシガー、シガー関連グッズを教えてください。
初心者の方にはある程度太くて長いシガーを選んだ方がよいでしょう。 細くて短いシガリロの方が吸いやすいと思われがちですが、 太く長いほうがシガー自体がフィルターの役割を果たすためマイルドな味になります。
また、初心者用にシガーカッター、シガー用アッシュトレー、加湿器がセットになったグッズも市販されています。
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紙巻きタバコの葉とシガーの葉は違うのですか?
日本では紙巻きタたばこ(シガレット)を世間一般にたばこと呼んでいますが、 たばことは本来植物であるたばこ(学名:二コチアナ・タバクム)、あるいはその収穫された葉のことを呼びます。
シガーもシガレットも使われる葉は同じたばこですが、種類も乾燥方法も違います。
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シガーといえば、香りがきつい、煙が多いというイメージがありますが、すべてのシガーがそうなのでしょうか? 香りの抑えられているシガーはありますか?
シガーの香り、味の強さも多種多様です。 イメージ的に細くて短いシガリロの方が吸いやすいと思われがちですが、 太くて長いほうがシガー自体がフィルターの役割を果たすためマイルドな味になります。
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カリブ海一帯が高級品の産地だそうですが、国産のシガーはありますか?
JT(日本たばこ産業)が製造しています。
例えば、マリポーサ、アルカディア、グロリアなどやシガレットであればキースやランバージャックなどです。
これらの日本産のシガーに使われている葉はハバナ、フィリピン、ブラジル、などの 輸入葉をブレンドして作られています(日本で栽培している葉は、ほとんど紙巻きたばこ用)。 値段も輸入シガーに比べて比較的手頃です。
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シガーにも賞味期限はありますか?
保存管理さえきちんと行えば長期保存(シガーの種類によっては10年~15年持つものもある)が可能です。
直射日光を避けて、温度に関しては20度前後、湿度は70~72%と一定の環境で保存しましょう。
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シガーの値段の違いはどこから生じるのでしょう?
プレミアム・シガーに関しては基本的に莫大な労力が費やされます。
高級ラッパーになると太陽光線を避けるため、天幕の下で湿度を一定に保たれながら育てられ、しかも一本のたばこの木から数枚しか収穫されません。 その名前のとおり「プレミアム」だといえます。
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乾燥したシガーを良い状態に戻す方法はありますか?
程度の問題ですが、乾燥していてもラッパーが避けていなければ、急激に湿度を加えず徐々に70%に近づけていけば、もとの状態に近づきます。 ラッパーが破れていたらどうしようもないですが、最近はラッパーの剥がれを補修できるシガードクターとよばれる補修液(植物性)が市販されています。
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途中でやめて、また後で吸うのは可能でしょうか?
可能ですが、元の味が楽しめるのは火を消してから20分位で、それ以降になると元の味に戻らないので、いずれにせよ早めに吸うことをお薦めします。
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吸い口のカットによって味はどう変わるのでしょうか?
ヘッドの切断面 が広いほど煙が口内に広がります。 したがって、切断面が広いほど最もシガーの喫味を楽しめるということになるでしょう。 喫味の深い順のカッティング・タイプでいくと、フラット・カット、Vカット、パンチ・カットの順になります。
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